餃子はねえ

「毒入り餃子事件」、消費者にショックが広がってるようですねえ。で、中国食品の安全性にいろいろと非難囂囂のようで。

しかしねえ、コレもどうなんですかね。
この件に関しては、北京日記のエントリにあるように、JTの品質管理体制をまず問うべきでしょうね。

だいたい、中国の品質管理が杜撰であるのは常識なわけです。でも、企業がそのブランドによってある程度の品質を保証しているからこそ、我々は中国製品を安心して使っています。例えば、キヤノンのデジカメが中国製だからと言って、品質に不安があるから買わない、とはなりませんよね?それが、ブランドによる品質保証ってヤツでしょう。ところがJTは昨日になって社員を一人だけ現地に派遣したって報道されていますからね、工場で常時品質を監視するスタッフを置かず、品質に関しては相手に任せっきりだったことがわかります。

中国の製造業、任せっきりにしたら手を抜く、ってのは当たり前ですよ。同僚から聞いた話では、大連で学校校舎の建設にあたり、手抜きやニセ健在が使われないか、教師が24時間交代で現場監視にあたったそーです。車だってねえ、ヘタに整備に出すと純正パーツを安い中国製パーツに付け替えられて純正部品は転売されてしまうから、チャンと監視してないとダメってのは、そこらの中国生活マニュアルにも書いてありますよ。工場だってそれは同じ。まして食品ですからねえ、一度事件が起きれば取り返しが付かないわけで。

JTには中国のそういう情況を理解しているスタッフが居なかったんじゃないか?って思えてきますね。双日が仲介したみたいだけど、その責任も問われますな。

マスコミ各社にも、冷凍食品各社に、中国の工場での品質管理がどういうシステムになっているのか、専属スタッフがどれくらい居て、だれがどう責任を負っているのか、キチンと調査して報道して欲しいですね。

で、この事件、ここまで大きくなって政治まで介入してしまった以上、中国側は絶対になんらかの収集策を考えるでしょう。一番考えやすいのは、会社に怨みを持っていた出稼ぎ労働者が故意に毒物を混入させた、というシナリオですね。これだと、工場の品質管理体制の問題ではなく、犯罪であるということで始末が付けられますし。怖いのがねえ、事実の如何に関わらず、シナリオに合わせた生け贄の子羊が作られてしまいかねないコトです。それで即刻死刑執行とかになったりした日には……。

勿論、中国側の食品安全意識に問題があるのは当然だし、その面の改善が必要なのは言わずもがなですよ。でも、現実にそういう面では理想的情況にはない中国とかかわらざるを得ない以上、相手の文化や慣行や傾向を理解せずに、コチラの価値観で勝手に思いこんで行動していてはいけないワケです。せめて日本企業には、そういう教訓としてこの事件を今後に生かして欲しいですねえ。
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餃子がねえ | 2010/03/27 02:45 PM
中華・電脳マキシマリズム
毒入り餃子事件、容疑者逮捕ですか。
全く同感 | 2008/02/02 01:59 AM
梶ピエールの備忘録。
http://www.wagang.jp/blog/logdata/eid170.html 中国の製造業、任せっきりにしたら手を抜く、ってのは当たり前ですよ。同僚から聞いた話では、大連で学校校舎の建設にあたり、手抜きやニセ健在が使われないか、教師が24時間交代...
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