チベット雑感

チベット暴動、かなり広がっているようで。

ネット時代ゆえに、ぼちぼちケータイで撮ったシャメやビデオが出てきても良さそうなモノだけど、でもなあ、チベット族は経済的に虐げられているだけに辛いかもねえ。

さて、さっき「とくダネ!」を見ながら思ったけど、やっぱり報道、なんか隔靴掻痒なんだよねえ。

例えば、チベットの本来の領域が清代から中華人民共和国時代にかけて、青海・四川・甘粛などに分割された、とかいう背景には言及しないで、四川と甘粛を地図上で色分けして見せてもなあ……。

あとは、中国系のニュースをネットで拾うだけで、チベット乱開発の現状はうかがい知れるだろうに、そういう言及も無い。

んで、今回の事件、チベット素人なりに色々と考えてみると、いくつか指摘できる点はありますよね。

まず、中共とダライ・ラマとの交渉が昨年決裂したこと。これは、オリンピックを見据えたならば、ダラダラと引きずるのが、いまとなってみれば上策だったと言えるでしょう。ダライ・ラマ派の策動という中国の決めつけは、チト眉唾臭いけど、でも、交渉決裂がチベット人・僧侶の間に失望感を広めたことは容易に想像できるし。この辺、中国政府の近頃の妙な自信過剰ぶりが裏目に出た可能性はありますね。

なにより、経済開発。チベット族を漢民族が搾取するカタチなのは確かなんだけど、それとともにありそうなのが鉱山開発の影響。チベットで炭坑開発とか銅鉱山発見とかレアメタルとか……ニュースは色々流れていますが、これは漢民族にしてみれば、国有地を国の手続きにのっとって開発してるだけ、ってことになるんだろうけど、チベット族にしてみれば、自分たちの土地が、聖地がドンドン荒らされていく、って感じなのは想像に難くないわけで。

で、その際に問題になるのが、漢民族の価値観ですね。彼らって誤解を恐れずに一刀両断すれば、宗教:無宗教で刹那主義、社会:個人主義で秘密結社的人間関係、ってことになり、チベット密教生活に生きるチベット族と全く逆のベクトルなんだよね。だから、チベット族の宗教を重視する価値観は理解できないだろうし、民族の文化を尊重するって価値観はもとより無いし。

とはいえ、これ以上事態が悪化しないことを祈りつつ見守る以上のコトはできないんだけどさ。

それにしても中国語教師としては、餃子に続くダブルパンチで、中国語履修者数が落ち込みそうなのが目先の心配事ですな。どうなるコトやら。
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つれづれ > 日中時事

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