チベットと聖火リレーと

年度初めの忙しさに、〆切が二つくらい重なってて首が回らない(涙)。ということで、逃避カキコです。
チベット関係は、聖火リレー抗議でいろいろと起きていますねえ。で、この問題における中外の温度差が、またいろいろと示唆的ですよねえ。

まず、人権批判。中国(漢民族)は市民社会・民主社会を経験したことが無く、むしろ身分制志向が凄く強いんで、チベット人の人権って言っても全然響かないんでしょうな。まあ、阿Qが小Dやらだれやらよりも自分はエライと精神勝利するのと同じでさ、いろいろと理由を付けて相手より自分を上位に置くワケですが、その際、チベット人は共産党に解放してもらった民族なのだから、絶対的に自分たちよりも低位の存在ってコトになるのは当然であって。

しかも、宗教を無くした漢民族にとって、現世を超える価値を持つものは無くなっています。現世=カネなので、カネの無いチベット人にはトコトン、現世的価値は見出されない。そりゃ、欧米人がそんなチベット人のカタを持っても、イチャモン付けてるとしか思えないでしょう。

同様に、漢民族には、チベット人がダライラマの写真を拝みたい、そんな現実を超えた精神世界的価値観が全く理解できないので、要するに毛沢東や胡錦涛の写真を掲げるのと同じレベルで、ダライラマの写真が飾られるのを理解して弾圧してるんじゃないのかな、と推測されるわけですな。

それと、カルフール攻撃。安徽のトラック封鎖の絵は、アレは明らかに政府筋の動員がかかってますよねえ。だいたい、あれだけの数のトラックが断り無しに職場放棄できるわけ無いんだから。で、ネットでいろいろ見てみても、フランス製品不買の対象になってるのは、カルフールとルイヴィトンだけなんだよね。なぜか、シトロエン・ルノー・プジョーは入ってこない。

この辺を深読みすると、カルフール攻撃は、中国の民族系流通業が糸を引いている可能性も考えられますね。一方のLV攻撃は、むしろ仇富情結(金持ち憎悪)のなせるワザかも。

しかしま、中国も、これだけグローバル化しながら、海外で事件が起きるとすぐに不買運動とか騒いて圧力って態度をとり続けるつもりかねえ?愛国無罪原則を撤廃して、威力業務妨害はソレはソレで法的に罰するって態度を取らないと、海外の反感と蔑視を招くだけじゃないかと思うけどね。それが投資の引き上げとかに結びつく危険性もあるし。

忘れちゃならんのは、天安門も反日デモもそうだったけど、こういう政治運動に参加する連中って、ほーーんの一握りで、絶対多数の人々にとっては無関心なんだよね。これも、現世しかないからこそ、大多数の人は政治とは関わりなく現実的利益を勝ち取ろうとするし、ごく少数の人はむしろ政治に積極的にかかわることで現実的利益を得ようとする、それだけのことです。

ということで、生暖かく中国を見守って行こうじゃないですか(笑)。
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