ホームドアの恐怖と対策

中国の大都市では、90年代末以来、地下鉄・電車の建設がブームです。都市型のライトレールを持つのが、すっかり大都市のステータスになっちゃってて、すると、メンツで都市開発する地方の首長やら政府やらが、採算なんて全然考えずに我も我もと鉄道計画を発表、2003年には中央が地方の都市鉄道建設の人口・財政状況などの基準を発表、なんてことになっています。

さて、北京の地下鉄ってのは、どうも自主開発を重視しすぎる嫌いがあるのですが、上海の地下鉄は、ドイツのシーメンスから全面的に技術を導入してて、端的に言うと、香港の地下鉄とかと全く同じ方式になっています。現在では、ホームドアが設置されてるのも、同じねえ。

ところがこのホームドア、実は恐怖のホームドアであったりします。2007年、上海の地下鉄二号線で、混雑した電車に飛び乗ろうとして車両のドアとホームドアの間にはさまれ、そのまま電車が発車したためにミンチになって死亡、という悲惨な事故が二度、発生しています。一回目二回目。もっとも、一回目の方は、地下鉄側は自殺だって言ってたみたいだけど。



要するに、ホームドアにセンサーが取り付けられておらず、人が車両とホームドアの間にはさまれちゃうと、関知できないってことみたいね。うーむ。

コレを覚えてたんで、北京に行ったときに、ホームドアをじっくり観察してみました。

DSC00013.JPG

ドアの横も上も、赤外線センサーの穴が一切ありません。つまり、上海と同じ仕様。うほー、怖いですねえ。香港でも、センサーはなさげだったなあ。うーむ。

で、上海に行って、問題の地下鉄二号線に乗ったのですが、吃驚しました。

IMG_0190.JPG

ホームドアの下の方、ドアと垂直に板がくっつけられています。なーるほど、コレならホームと車両の間にはさまれた人が居ると、ホームドアが閉まらなくなるからわかる、って寸法ね。いやー、赤外線センサーを付けたりするよりも、よっぽど経済的ですな。それと、こうやって、安全性への対策をちゃんと取るってのも、一昔前の中国では考えられなかったよなあ。

つーことで、上海地下鉄を結構見直しました。もっとも、そうした上海の教訓に学んでいない北京地下鉄はどうしたものか、とも思ってしまったわけですが。

いずれにせよ、混雑時の無理な乗車や飛び乗り乗車は事故の原因となりますのでお控えください、ってのをキモに命じておきましょう。
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つれづれ > 中国社会

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